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2002 年度 実績報告書

中高エネルギー電子の検出装置の開発及び性能評価

研究課題

研究課題/領域番号 13640450
研究機関名古屋大学

研究代表者

高島 健  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (10298193)

研究分担者 田原 譲  名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (10135296)
キーワード高エネルギー電子 / 粒子検出器 / アクティブシールド
研究概要

高エネルギー粒子の発生過程における微細なメカニズムを知る上では、数十keVから数MeVまでの電子観測を時間・角度・エネルギーについて高分解能で測定する必要がある。しかし、十数keV〜数MeVのエネルギーを持った電子の観測機器は、日本においては十分に精度のよいものがない。
本研究においては、γ線などの測定技術として利用されてきた井戸型アクティブ・コリメータを応用することによって、高い角度分解能と四方から高エネルギー粒子が検出器に飛び込んでくるような環境においても、正しく動作する電子計測システムの開発を行った。その結果、井戸型のCslシンチとSi検出器を組み合わせることにより、コリメートの難しかった中高エネルギー電子の入射方向を数度以内で決定することができた。また、本電子計測システムにより、高エネルギー粒子が四方から飛び込んでくるような状況においても、新たに導入したCslシンチによって、入射方向が特定された電子のみを効率よく検出することが可能となった。また、太陽フレアー時などに発生するX線のSi検出器入射による、電子カウントの誤認についても、X線やγ線に感度の高いCslを用いることによって非常に高い効率でバックグランドとなるX線やγ線を除外することができ、電子カウントへの影響を無視できるシステムを作成できた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] A.Ihara, T.Takashima, et al.: "Electron and ion spectrometer onboard the Nozomi spacecraft and its initial results in interplanetary space"Astroparticle Physics. Vol.17. 263-278 (2002)

  • [文献書誌] 高島 健: "高エネルギー粒子検出器の開発"つばさ(MDS-1)宇宙環境計測成果発表会. 1巻. 137-147 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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