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2004 年度 研究成果報告書概要

植物化石の内部構造から中生代の陸上古環境を推定する

研究課題

研究課題/領域番号 13640475
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 層位・古生物学
研究機関千葉県立中央博物館

研究代表者

斎木 健一  千葉県立中央博物館, 自然誌歴史研究部・植物学研究科, 上席研究員 (40250055)

研究分担者 松本 みどり  千葉大学, 理学部, 助手 (30110349)
研究期間 (年度) 2001 – 2004
キーワード中国 / モンゴル / 中生代 / 植物化石 / Xinxyueoxylon / 陸上古気候 / 植生復元 / Ashicaulis
研究概要

本研究では,中国を中心とした東アジアの中生代植物化石の内部構造を研究し,植物群の記載をもとに,当時の陸上古環境の復元を目指した.
中国においては今まで知られていなかった裸子植物およびシダ類を発見,記載した.裸子植物はソテツ類と古生代のシダ種子類メデュロサ目の特徴を併せ持つ茎であり,裸子植物の進化系統を考える上できわめて重要な位置をしめる化石であることが明らかになった.シダ類は,ゼンマイ科の絶滅属,Ashicaulisに属する新種であった.検討の結果,この属は三畳紀から白亜紀を通してWarn TemperateからWinter Wetの気候帯にしか見られないことが明らかになり,当時の中国東北部の陸上気候を推定する上での指標の一つとなりうることが明らかになった.
モンゴルについては,白亜紀前期に存在した古チョイル盆地の植物化石を記載,植生を推定し,これをもとに古生態系の復元を行った.記載された植物は,シダ類,ヒカゲノカズラ類,トクサ類,針葉樹類であり,被子植物は見つからなかった.胞子化石の研究結果や堆積状況に関する研究と,植物化石の保存状態を併せて検討した結果,当時のチョイル盆地は,シダを中心とした草原であり,周囲の丘陵もしくは山地に針葉樹を中心とした森林が成立していた,という植生状態が推定された.また,現在のワラビ草地などをモデルとして当時の草原の生産量を推定し,これをもとに古生態系におけるエネルギーの流れについて推定を行った.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Lower Cretaceous Flora of the Choyr basin, Mongolia

    • 著者名/発表者名
      Saiki K., Okubo A.
    • 雑誌名

      Cretaceous Research 印刷中

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Early Cretaceous terrestrial ecosystems in East Asia based on food-web and energy-flow models

    • 著者名/発表者名
      Matsukawa, M., K.Saiki, M.Ito, I.Obata, D.J.Nichols, M.G.Lockle y, R.Kukihara, K.Shibata, CESA project
    • 雑誌名

      Cretaceous Research 印刷中

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Lower Cretaceous Flora of the Choyr basin, Mongolia.

    • 著者名/発表者名
      Saiki, K., Okubo, A.
    • 雑誌名

      Cretaceous Research (in press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] Early Cretaceous terrestrial ecosystems in East Asia based on food-web and energy-flow models.

    • 著者名/発表者名
      Matsukawa, M., K.Saiki, M.Ito, I.Obata, D.J.Nichols, M.G.Lockley, R.Kukihara, K.Shibata, CESA project
    • 雑誌名

      Cretaceous Research (in press)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より

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公開日: 2006-07-11  

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