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2002 年度 実績報告書

含ケイ素三重結合化学種の合成と理論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13640523
研究機関筑波大学

研究代表者

加部 義夫  筑波大学, 化学系, 助教授 (40214506)

キーワードケイ素-ケイ素三重結合 / ジシリン / ビスシラシクロプロペン / ジシラデュワーベンゼン / AIM計算 / ELF計算
研究概要

今だ未知のケイ素-ケイ素三重結合(ジシリン)の合成をめざして,初年度で合成に成功したシリル置換のビスシラシシクロプロパンから1)ビストリメチルシリルアセチレンとの反応でシリル置換のビスシラシクロプロペニルの合成の試み,2)シリル置換のビスシラシクロプロパンのLi金属などによる還元反応によるジシリンのテトラアニオンの合成を試みたが,いずれも不成功に終わった。しかしながら対照化合物であるフェニル置換のビスシラシクロプロペンの合成に際して,反応条件を変えるとフェニル置換デュワーベンゼンが合成できるとことを見い出したので,最終年度では関連した研究としてこれについても研究展開を計ることにする。
一方ケイ素-ケイ素三重結合の理論的な研究として,ごく最近全電子密度のトポロジカルな理論解析,すなわちAIM計算やELF計算の報告があいついでなされた。それらの報告によるとジシリンの折れ曲がり構造はケイ素の孤立電子対の存在が原因で,その結果炭素と較べて三重結合と見なせないとのことである。本年度はこれらの理論計算の追試を行った。さらに新しい計算手法を模索しながら最終年度に理論計算も継続する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] A.Sekiguchi, Y.Ishida, Y.Kabe, M.Ichinohe: "The Cation Cluster of Heavier Group 14 Elements : A Free Germyl Cation with Trishomoaromaticity"J. Am. Chem. Soc.. 124. 8776-8777 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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