研究概要 |
1)新規光学活性ホストの設計と合成 キラル源として酒石酸およびロジンを用いて新しいアルコール系光学活性ホストの合成を行った。たとえば,ロジンから容易に得られる(-)-アビエチン酸をエステルに変換し,これをグリニャール反応によりジフェニルカルビノールユニットを有する光学活性ホストを得た。 2)包接結晶中での不斉光反応 このようにして得た光学活性ホストにトロポロンアルキルエーテルを包接させ,結晶状態で光照射を行うと,高い光学純度の環化生成物が得られた。ヒノキチオール誘導体の包接結晶についても同様に反応を行ったところ,従来法よりも格段に優れた結果が得られた。
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