平成14年度の研究計画であるラットの球海綿体筋脊髄核(SNB)ニューロンにおける神経栄養因子受容体(NGFR、TrkA)、脳由来神経栄養因子受容体・ニューロトロピン4/5受容体(TrkB)、ニューロトロピン3受容体(TrkC)の免疫組織化学的同定とその発現調節の解析に関し、次の結果が得られた。 1.神経成長因子受容体(NGFR・TrkA、サンタクルズ社)、脳由来神経栄養因子受容体・ニューロトロピン4/5受容体(TrkB、サンタクルズ社)、ニューロトロピン3受容体(TrkC、サンタクルズ社)の抗体を用いて、正常雄ラットのSNB運動ニューロンを免疫組織化学的に調べた。 2.SNB運動ニューロンはいずれの抗体にも反応が認められなかった。この抗原抗体反応は微妙なところで反応が陽性または陰性になるのでNGFR、TrkA、TrkB、TrkCについて他社の抗体を用いて再検討する予定にした。
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