平成15年の研究計画である雄ラットの球海綿体脊髄核の運動ニューロンに神経支配されている球海綿体筋での脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロピン-3(NT-3)、毛様体栄養因子(CNTF)およびインスリン様成長因子-I(IGF-I)のmRNAの発現に関し、次の結果が得られた。 (1)球海綿体筋での脳由来神経栄養因子(BDNF)、ニューロトロピン-3(NT-3)、毛様体栄養因子(CNTF)およびインスリン様成長因子-I(IGF-I)の相補性DNAをもちいて、それらをコードしているmRNAの発現をインサイチュ・ハイブリダイゼイション法で調べた。 (2)球海綿体筋細胞および筋内膜の線維芽細胞はCNTF、IGF-I、BDNFのmRNAを発現しなかったが、筋内膜の線維芽細胞はNT-3のmRNAを発現した。
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