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2001 年度 実績報告書

半導体光増幅器を用いた2周波発振光ファイバリングレーザの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13650036
研究機関群馬大学

研究代表者

高橋 佳孝  群馬大学, 工学部, 助教授 (30216767)

キーワード光ファイバレーザ / リングレーザ / 半導体光増幅器 / 光計測
研究概要

半導体光増幅器を利得媒質として,この両端面に先球ファイバを近接させ,レンズ等の光学系を用いることなくファイバリング共振器を構成した.共振器は主としてシングルモードファイバからなるので,ファイバ偏波コントローラで偏光状態を調整した.この共振器の一部にファイバコリメータを用いてコリメート光が空間伝搬する部分を設ける.ファイバコリメータの出射部には,45度偏光を回転するファラデー旋光子として,自身で帯磁している,厚さ0.5mmで2.5mm角の磁石不要型磁性ガーネット結晶が貼り付けてある.この機構により時計回り,反時計回りの発振光がこの空間伝搬部で互いに偏光が直交するように伝搬する構成を実現しており,センサとして応用する場合にはこの空間内に複屈折を発現する被測定対象を配することになる.両回りの出力光はファイバカップラを用いて取り出し,さらにもう一つのファイバカップラを用いて合波させ光検出器で検出する.上述の空間伝搬部に1/4波長板を挿入すると,両回り光が異なった周波数で発振することが確認された.この両回り発振光を合波・光電検出し,スペクトラムアナライザでパワースペクトルを観測したところ,フリースペクトラルレンジ(すなわちリングレーザの縦モード間隔)の4分の1に相当する周波数成分をもつビート信号が観測され,挿入した1/4波長板が有する複屈折性に相当する信号が検出されることが確認された.このことより上述の空間伝搬部に複屈折性を発現する被検体を挿入することによりセンサとして応用が可能であることがわかった.

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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