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2004 年度 実績報告書

集積回路の動作測定・故障診断のための超高感度・超高速電界計測プローブの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13650045
研究機関成蹊大学

研究代表者

滝沢 國治  成蹊大学, 工学部, 教授 (80327973)

キーワード電気光学効果 / 光変調器 / ファブリ・ペローエタロン / 光共振器 / ニオブ酸リチウム結晶
研究概要

平成16年度の研究実績を以下に記す。
(1)低周波数で動作する光デバイスの設計には、従来知られている2種類の電気光学(EO)係数rij^S(歪一定状態のEO係数)およびrij^T(応力一定状態のEO係数)に代わり、新たに2つのEO係数を用いるべきことを提案した。1つは、実効的EO係数rij^Eであり、r^E_<ij>=r^T_<ij>+2/<_n2>d_<ji>(djiは圧電定数)で表される。もう1つは、複合的EO係数rij^Cであり、2種類の実効的EO係数の差として定義される。
(2)平成15年度に開発した反射光干渉法を用いて、LiNbO_3結晶の2つの実効的EO係数r_<13^E>、r_<33^E>および複合的EO係数r_C=r^E_<33>-((n_o)/(n_e))^3r^E_<13>を測定した。
(3)上記の測定値を用いて、LiNbO_3結晶の実効的EO係数、応力一定状態のEO係数、歪一定状態のEO係数、圧電定数および光弾性定数の間の相対的符号関係を、初めて明らかにした。(4)(2)および(3)より、これまで2説あったLiNbO_3結晶の圧電定数d_<33>(16pm/Vあるいは6pm/V)の値は6pm/Vであることが明らかになった。
(1)(5)これらの結果に基づいてLiNbO_3結晶を用いて2種類のファブリ・ペロ-型光変調素子を試作した。現在はこれらの素子の光変調特性の測定を進めている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 電気光学効果と逆圧電効果を利用した縦型光変調素子2004

    • 著者名/発表者名
      滝沢國治, 小林慎治, 菊池 宏
    • 雑誌名

      成蹊大学 工学研究報告 Vol.41No.1

      ページ: 21-27

  • [雑誌論文] 等方性および1軸性電気光学結晶の電気光学効果と逆圧電効果の解析2004

    • 著者名/発表者名
      滝沢國治
    • 雑誌名

      成蹊大学 工学研究報告 Vol.41No,2

      ページ: 21-35

  • [図書] 光技術総合辞典2004

    • 著者名/発表者名
      滝沢國治(共著)
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      オプトロニクス社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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