研究課題
基盤研究(C)
超高速・超高感度電界計測プローブの研究を行い、以下の成果を得た。1.種々の電気光学(EO)結晶において印加電界と光伝搬方向との関係を詳細に検討し、電界計測プローブに最も相応しい結晶構造を明らかにした。2.新規の縦型光変調素子を考案・試作し、従来の縦型光変調素子の駆動電圧の50%以下で駆動できることを明らかにした。3.EO結晶の両面に誘電体多層膜ミラーを蒸着したFabry-Perot型光共振器、1/4波長板および偏光ビームスプリッタからなる反射型光共振デバイスを考案し、従来の縦型光変調素子の1/100以下の駆動電圧で動作することを解析により明らかにした。4.Fabry-Perot型光共振器に相応しい13種のEO結晶を明らかにした。特に、Z軸θ度カットLiNbO_3結晶およびBi_<12>GeO_<20>結晶が有望であることを示した。5.Bi_<12>GeO_<20>結晶を用いたFabry-Perot型光共振器を試作し、従来の縦型光変調素子の1/10の電圧で変調度95%を達成できることを実証した。6.EO結晶では電気光学効果と逆圧電効果が位相変化に大きな影響を与えることを明らかにした。7.LiNbO_3結晶の電気光学係数と圧電定数の相対的符号関係を明らかにした。8.電気光学結晶の電界によって誘起される位相変化を高精度かつ低電圧で測定できる2つの計測法を考案し、その有用性を実験により明らかにした。このように、本研究は、最終目標の電界計測プローブの開発までには至らなかったものの、高感度電界計測プローブの可能性を明らかにするとともに、多大な研究成果を挙げることができた。これらの研究成果を踏まえて、高感度Fabry-Perot型光共振器の試作を継続し、超高感度電界計測プローブの開発まで漕ぎ付けたい。
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Opt. Rev. 未定
信学論(C) Vol.J87-C, No.2
ページ: 276-277
成蹊大学工学研究報告 Vol.41, No.1
ページ: 21-27
成蹊大学工学研究報告 Vol.41, No.2
ページ: 21-35
IEICE Vol.J87-C, No.2
Journal of the Faculty of Engineering, Seikei University Vol.41, No.1
Journal of the Faculty of Engineering, Seikei University Vol.41, No.2
Appl. Opt. Vol.42, No.6
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成蹊大学工学研究報告 Vol.40, No.2
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信学論(C) Vol.J86-C, No.1
ページ: 83-85
Appl.Opt. Vol.42, No.6
Journal of the Faculty of Engineering, Seikei University Vol.40, No.2
IEICE Vol.J86-C, No.1
Opt.Rev. (To be published)