研究概要 |
・情報の流れの概念をBarwise-Seligmanのチャンネル理論とは異なる条件射の概念を使用して直接的に定義し,それがBarwise-Seligmanのチャンネル理論のそれと同値であることを示した.(完全性,健全性の証明) ・上記の結果により,情報の場における欲求あるいは要求の理論による分類と実体の挙動による分類への定立された情報の流れを理想的な生産と見て,その流れを覆うチャンネルを設計と見なすことにより,実体概念,実体のイメージ,実体の機能,実体の属性などを定義することができ,それらの間の関係を捉える図式を得た. ・通常の分類では,我々の知識の不完全さを捉えることが出来ないので,理想的な設計論ではなく経験に根ざした設計論を記述することが出来ない.そのために,不確定分類の概念を導入して,それに基礎をおく抽象設計論を展開して,上記と同様の結果を得た. ・不確定の概念をより根本的に考察するために,"不確定に属する"という概念を持つ集合論ZF^±を形式化し,そのZFからの無矛盾性を得た. ・抽象設計論の枠組みに教育を当て嵌めることにより,ブルームによるタキソノミーによる教育を数理的に表現した. ・多様分類の概念を設計論における"共創"の概念を数理的に厳密に展開するために導入し,それに関する情報の流れの理論を展開している.
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