研究概要 |
アジャイル生産の実施プロトタイプとその評価システムを構築するため,本年度は以下の計画に従って研究開発を実施した. 1.各機械設備の制御用コンピュータ間ネットワークの構築 4台の機械設備(コンピュータ)間のネットワークを構築し,各機械が自律制御を行うために機械間でリアルタイムな情報交換を行う実験を行った. 2.通信手順の設定 各機械が自律制御を行うために機械間で通信すべき情報コンテンツとその形式を検討し,リアルタイムな情報の通信手順を決定した. 3.機械設備の自律型リアルタイムスケジュール方策の確立 生産要求とリアルタイムな生産状況に関する情報に基づいて,自律的に自己の生産手順を決定する方策を開発した.すなわち,構築したネットワークを介して収集される情報を階層型ニューラルネットワークによって統合し,各機械設備が自律的に最適な生産手順を決定する方法を検討した. 4.機械制御コンピュータと自律搬送ロボット間9情報通信方式の確立 搬送物(生産物)の生産工程情報を,機械と自律搬送ロボットとの間で送受信するための情報内容を検討し,通信規約を設定した. 5.自律搬送ロボットの走行制御方式の検討 磁気テープによる自律搬送ロボットの自己位置の認識と誘導制御方式を検討した. 6.GUIによるヒューマンインターフェースの構築 生産システム管理者が,システムの運行状況をリアルタイムに把握,理解できるように,GUIによるヒューマンインターフェースを構築した.
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