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2003 年度 実績報告書

使用済み製品の再生(リマニュファクチャリング)のための生産管理法

研究課題

研究課題/領域番号 13650123
研究機関広島大学

研究代表者

村山 長  広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60219946)

キーワードリマニュファクチャリング / ライフサイクル工学 / リユース / 生産管理 / スケジューリング / リサイクル / 環境 / 国際情報交換
研究概要

リマニュファクチャリングとは使用済み製品を新品同様の状態に再生するプロセスであり,このプロセスでは,製品は完全に分解され,取り出された部品のうちリユース可能な部品は洗浄・再生の後,必要があれば新規部品を加えて再組立される.一般にこのようなリマニュファクチャリングでは,各工程の作業時間が製品や部品の錆などの状況に依存して大きく変わり,また,部品の再加工工程については使用済み製品を分解し,内部に含まれる部品の状態を検査するまで,処理すべき作業すら分からない,という不確定性がある.このため,従来のスケジューリングの方法(すなわち,予めスケジュールを作成し,その通りに作業を実行する方法)をリマニュファクチャリングに適用することはほとんど不可能である.そこで,本年度は,リアルタイムスケジューリングによりこの問題を解決する方法を開発した.この方法は,予めスケジュールを作成するのではなく,実際に作業を行いつつ,決定すべき事柄(加工機械が次に処理すべきジョブの選択など)が生じたときに,その都度リアルタイムに決定する方法である.この方法の有効性を示すため,以下の2通りのシミュレーションを行った.
1.リアルタイムスケジューリングの場合(すなわち,リマニュファクチャリングの実行をシミュレーションするが,そのシミュレーション中に決定すべき事項が生じる度に決定する場合).
2.従来手法で予めスケジュールを作成し,それに従ってリマニュファクチャリングの実行をシミュレーションする場合.ただし,シミュレーション中に,作業の遅れが生じる場合は,その都度,再スケジューリングを行い,その時点からシミュレーションを再開する.
以上のシミュレーションを行った結果,いかなる評価基準においても本手法が従来手法より有効であることが分かった.

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 高見計行: "リマニュファクチャリングにおけるリアルタイムスケジューリング"2003年度精密工学会春季大会学術講演会講演論文集. 213 (2003)

  • [文献書誌] 山本晋司: "リユースを考慮に入れた生産計画の研究-リユース可能率の定式化に基づく生産計画法-"2003年度日本機械学会年次大会講演論文集. 816-817 (2003)

  • [文献書誌] 村山 長: "リユース可能率の定式化に関する研究(第2報)"2003年度精密工学会秋季大会学術講演会講演論文集. 74 (2003)

  • [文献書誌] 高見計行: "リユース可能率を用いた使用済み製品の最適選択"2003年度精密工学会岡山地方学術講演会講演論文集. 11-12 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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