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2001 年度 実績報告書

石英多孔質体内の超断熱燃焼による選択波長光発電の研究

研究課題

研究課題/領域番号 13650217
研究機関岐阜大学

研究代表者

花村 克悟  岐阜大学, 工学部, 助教授 (20172950)

キーワード石英多孔質体 / ふく射 / 選択波長光 / 熱光起電力電池 / 超断熱燃焼 / エネルギー変換
研究概要

本研究は、燃焼熱を熱ふく射および光へ変換し、熱光起電力電池(Thermophoto Voltaic Cell ; TPV Cell)によって発電する新規なエネルギー変換システムを提案し、その熱効率や自立分散型発電システムとしての可能性について検討したものである。その構造は、断熱された30mm×30mmの流路内に厚さ10mmのセラミック多孔質体を流路中央に充填し、その両側に20mmの燃焼空間および石英多孔板(厚さ3mm、φ2.5mm×75孔、開口比35%)を1mm間隔で10枚づつ配置したものである。この流路へ周期的に流動方向を反転させながら空気を供給し、流動方向に合わせて燃焼空間に燃料を供給し中央のセラミック多孔質体を加熱する。この燃焼ガスは下流側の石英多孔質体を通過する際、顕熱が蓄熱されるので、温度低下を伴って排出される。流動方向が反転すると、この蓄熱された熱により空気が予熱された後、燃焼空間に流入する。この熱循環により、僅かな燃焼熱でセラミック多孔質体が1500K程度まで加熱される。数値計算によれば、燃焼熱の約70%がふく射エネルギーとして系外に取り出され、2.2ミクロンまで電力に変換できるTPV電池により熱効率15%が期待される。また、試作した実験装置を用いて発電したところ、1次元性が必ずしも確保されていないことや、形態係数が小さい(〜0.06)ことから熱効率は0.2%に留まっているが、システムの構成が可能であること、1500Kまで加熱できたことなど発展性が期待されることが明らかとなった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 花村克悟: "石英多孔質体内部の超断熱燃焼による選択波長光発電の研究"第38回日本伝熱シンポジウム講演論文集. Vol.III. 703-704 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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