研究課題/領域番号 |
13650309
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
電力工学・電気機器工学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
門脇 一則 愛媛大学, 工学部, 助教授 (60291506)
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研究分担者 |
井堀 春生 愛媛大学, 工学部, 助手 (70249861)
藤井 雅治 愛媛大学, 工学部, 助教授 (00127911)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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キーワード | 電界分布 / カー効果 / 液体誘電体 / 時系列測定 / 電界測定 / 流動帯電 |
研究概要 |
本研究によって得られた成果を要約すると以下のようになる。 ※電界分布を時系列で測定できる装置を開発した。最終的に、最速で600μs間隔で50回以上の電界ベクトル分布の時間変化の測定が可能となった。 ※開発された測定系を用いて、球体平板電極系においてさまざまな測定面、印加電圧で電界ベクトルの時系列測定をおこなった。 ・電界分布を時系列で測定できることを実験結果により証明した。 ・印加電圧が大きければ大きいほど、測定面が球電極に近ければ近いほど電界強度は大きくなった。また、測定面が平板に近いほど、電界ベクトルは垂直に近くなった。 ・印加電圧-5kV、-7kV、-10kVで上部電極より1mmの測定面においては電界ベクトルが時間と共に大きく乱れた。これらの原因として液体の流動もしくは流動は起ないまでも液体に力が加わることで光強度変化比に影響を与えたためと考えられる。 ※流動帯電測定用の試料をプロピレンカーボネートとすることとし、プロピレンカーボネートのカー定数を測定し、約1.4^*10^<-12>m/V^2と決定した。 ※強制的に帯電させた液体の電界ベクトル分布の測定を試みた。 ・帯電することによって、得られる光強度が変化することがわかり、電界ベクトル分布を再構成する際には、帯電前と比較することによって再構成データを補正する必要があることがわかった。 ・帯電前と帯電後の電界ベクトル分布を比較すると、帯電後は帯電前に比べて電界が緩和され、全体的に電界強度が小さくなった。また、電界ベクトルの方向はあまり変化がなかった。 ※流動帯電を模擬するための流動装置を作成した。 ・流動装置の基礎的なデータを得ることができた。 ・流動装置を用いて、実際に流動帯電が生じるかどうかを確認した。得られた結果から本装置によって、流動帯電が発生していることが確認できた。 ※今後、プロピレンカーボネートを蒸留し、それを流動させることによって、流動帯電下での電界ベクトル分布を時系列で測定する予定である。
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