• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

大規模アルファベット情報源に対するユニバーサル情報圧縮アルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 13650397
研究機関東京工業大学

研究代表者

植松 友彦  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (60168656)

研究分担者 金谷 文夫  湘南工科大学, 工学部, 教授 (90277939)
キーワード大規模アルファベット / 情報源符号化 / 算術符号化 / ユニバーサル符号化
研究概要

本年度の成果は次の2項目である。
1 可算無限アルファベットの情報源に対するユニバーサル符号化アルゴリズム有限アルファベットに対して従来提案されていた2種のLempel-Ziv符号を可算無限アルファベットの情報源に対して適用する方法を提案した。提案した方法は、これら2種の符号において、情報源から出力された記号をそのまま符号語として出力する際にEliasのγ符号を用いるという方法である。次に、提案した2種のアルゴリズムによって符号化を行った場合、1記号あたりの符号長がエントロピーに漸近する為に情報源が満足すべき十分条件を明らかにした。これらの十分条件は、可算無限アルファベットを有する情報源に対するユニバーサル符号の存在条件に含まれており、今後、より緩い十分条件を探す予定である。
2 大規模アルファベットを有する情報源に対する実用的な算術符号化法の提案大規模アルファベットを有する情報源に対する高速な算術符号化法として、YangとJiaによるMultilevel Arithmetic Coding (MAC)が知られていた。MACでは、情報源を無記憶とみなして符号化を行っていた。そこで、MACの各層(レイヤー)において文脈を利用した符号化を行うことで、記憶を有する情報源を効率的に圧縮できるように改良を行った。実際に改良したMACをパーソナルコンピュータ上に実装して計算機実験を行ったところ、MACに比べ計算時間が1.5倍程度に増加するものの圧縮率では10%程度の改善が得られることが分った。また、高性能な圧縮プログラムとして知られるbzipに比べても数%程度の圧縮率の改善が見られ、提案方式の有効性を確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Tomohiko UYEMATSU, Fumio KANAYA: "Asymptotical Optimality of Two Variations of Lempel-Ziv Codes for Sources with Countably Infinite Alphabet"第24回 情報理論とその応用シンポジウム 予稿集. II. 481-484 (2001)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi