研究分担者 |
中田 明夫 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 教授 (60295839)
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (40273396)
船曳 信生 岡山大学, 工学部, 教授 (70263225)
梅津 高朗 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (10346174)
山口 弘純 大阪大学, 大学院・情報科学研究科, 助手 (80314409)
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研究概要 |
1.近年,悪意のある利用者による大量のパケットの送信などの理由から,ネットワークが一時的に輻輳し,大量のユーザに伝送遅延やアクセス障害などの影響をもたらす場合がある.このため,ネットワークの送受信に関するログ情報を保存し,ログ情報から障害の原因を特定している.しかし,現状ではソフトウェアでリアルタイムにネットワークをモニターすることは難しい.また,モニター項目も少しずつ変化させる必要がある.モニター項目の変更に柔軟に対応し,低コストでリアルタイムにモニターするシステムを開発するためには,FPGA回路のような再合成可能ハードウェアとして実現できることが望ましい. 2.本研究では実時間LOTOSで書かれたネットワークモニターの仕様から,その仕様通りに動作するモニターのFPGA回路を自動合成するシステムを設計・開発し,インターネット向けモニター回路を試作し,その有効性を評価することを目的とする. 3.本年度は,並行EFSM群とその間の実時間マルチランデブの記述からハードウェア回路を自動合成する方法の詳細を検討し,その結果に基づくツールを試作するとともに,そのツールを用いて実際にネットワークモニターの仕様からFPGA回路を合成し,ギガビットイーサネットなど高速通信網の監視などに追随するスピードのモニター回路が合成できることを確認した.その結果をFPGAに関する著名な国際会議である12th Int. Conf. on Field Programmable Logic and Applications(FPL 2002)で発表した.これ関連する成果として,実時間LOTOSコンパイラを用いたネットワークモニターのアニメーションシステムの設計と実装に関する研究成果をネットワーク分野で著名な国際ジャーナルの一つであるComputer Networks誌に発表した.
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