研究課題/領域番号 |
13650436
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
齊藤 隆弘 神奈川大学, 工学部, 教授 (10150749)
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研究分担者 |
小松 隆 神奈川大学, 工学部, 助手 (80241115)
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キーワード | 三次元画像 / 画像表現 / センサヒュージョン / 空間解像度変換 / 共有型映像空間 / 画像入力処理 / 画像構造化表現 / 多角的観測画像処理 |
研究概要 |
本研究では、目標とする三次元画像構造表現として、シーンの三次元構造を平面の集合で近似したものに、複数の画像を縫い合わせて作成したテクスチャ画像を各構成平面に貼り合わせ、これらを舞台の書割(セッティング)のように配置したコンパクト表現、すなわち「一般化セッティング表現」を設定している。本研究は、高解像度カメラで撮影した複数枚の画像とレーザレーダで撮影した奥行きデータとを統合化することで、一般化セッティング表現を構成するための基礎的手法を開発した。 (1)奥行きデータからの区分的平面の生成法 球座標系で表現された広視野の奥行きデータに対し、球座標系上で微分幾何学的演算を適用し、区分的平面近似表現を得る手法を開発した。 (2)複数の多角的観測画像の縫い合わせによる多重解像度大規模テクスチャ画像の生成法 複数のカメラで撮影した複数枚の画像を位置合わせしながら縫い合わせ、多重解像度の大規模テクスチャ画像を生成する手法を開発した。この方法は、広視野画像とズーム画像とを併用することで、画像間の位置合わせを容易化し、解像度の異なる大規模テクスチャ画像を縫い合わせて作成するものである。 (3)一般化セッテング表現の構成法 奥行きデータの区分的平面と、多重解像度大規模テクスチャ画像とを領域単位で位置合わせすることで、一般化セッティング表現を構成する手法を開発した。ここで、位置合わせは、大規模テクスチャ画像から切り出した領域画像を、各構成平面へと対応付けた際、これが元々の観測画像上の対応領域と一致するように、テクスチャ領域と構成平面との対応を決定することで行っている。
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