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2001 年度 実績報告書

咬合状態・自律神経系・歯ぎしりの小児対象調査と計算機支援解析による因果関係の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13650466
研究機関中央大学

研究代表者

鈴木 寿  中央大学, 理工学部, 教授 (10206518)

研究分担者 齋藤 亮  岩手医科大学, 歯学部, 助手 (40337168)
キーワード多次元ブール論理 / C言語プログラム / 因果関係 / 咬合 / 自律神経系 / 歯ぎしり / データ解析 / 小児歯学
研究概要

従来、歯ぎしりの原因は単に咬合異常にあるとされていたが、最近では、自律神経系は精神的ストレスによる影響を受けるという事実が知られており、その影響は口腔環境にもおよびうることが予想されている。精神的ストレスが増えつつある現代社会においては、精神的ストレスが、歯ぎしりと、その先にある病的な状況を生み出している可能性があり、咬合状態・自律神経系・歯ぎしりの間にある因果関係を解明することは急務である。本研究では、一つには、成長に伴い口腔形状が変化する小児を対象とした実際例の調査を進めている。例えば低年齢児の顎関節症状の原因として不正咬合と異常習癖が考えられており、本研究における調査では、習癖が原因と思われる低年齢児の顎関節症状が収集できている。具体的には、顔貌は左右対称、身長105cm、体重16.5kg、最大開口量45mm、関節雑音として右側クリック音あり、Over-bite 1.5mm、Over-jet 1.0mmの4歳児に下顎を前突させる習癖が見られ、X線所見では顎関節部に異常ないものの切歯点の顎運動所見では開閉運動の際往路と復路の軌跡が一致しなかったので、下顎を前突させることを極力しないように指導したところ、9か月後には関節雑音や下顎を前突させる習癖が消失した。このような例に代表される咬合状態・自律神経系・歯ぎしりの間にある因果関係を解明することを目的として、実データを収集中である。これらの実データを計算機解析する際、従来の多変量解析法等を用いる方法論は、原因要素間の相関関係を示唆してくれるものの因果関係までは解明できないので、かわりに、複雑事象系に潜む微妙な因果関係を抽出する方法として、研究代表者の発案によるところの多次元ブール論理に基づく因果関係の計算機支援解析法を、論理の一貫性を保持するC言語プログラムの形で開発した。今後、実データの収集を継続し、開発したプログラムの適用を試みる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 齋藤 亮: "習癖により顎関節症状を認めた低年齢児の1症例"第15回日本顎関節学会学術大会. (発表予定). (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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