1.年度当初の計画概容 年度当初、以下の計画を立てた。 (1)磁気損失最小化駆動制御法 磁気特性の中でも特に磁気損失を考慮にいれた制御法に関し、この実験を開始し、制御法の評価、改良を行い、制御法の完成度の向上を図る。 (2)磁気飽和特性を考慮した駆動制御法 磁気飽和を考慮した制御用数学モデルの構築、更にはこれに基づくシミュレータの開発を行う。 2.年度実績 以下の実績を得た。 (1)磁気損失最小化駆動制御法 年度前半で、本研究の理論的ベースの1つである等価鉄損抵抗同定法の国内外での発表を実施することができた。磁気特性の中でもモータ効率的な駆動に深い関係がある鏡相特性を利用した制御法(鏡相形ベクトル制御と命名)の実験を開始した。これを通じ、これまでの構築理論が妥当であることを確認した。目下、実験を継続し、この制御法の改良を試みている。 (2)磁気飽和特性を考慮した駆動制御法 計画上の目的である、磁気飽和を考慮した制御用数学モデルの構築、更にはこれに基づくシミュレータの開発は、一応100%達成したと言える。目下、この更なる改良を試みている。
|