本年度の研究実績は以下に示す通りである。 (1)グラウト充填性能評価試験装置の開発 グラウトの充填性能と流動性を可視的に評価する試験装置を製作し、この試験装置を用いて粘性の異なるグラウトの性状について検討を行った。 (2)グラウト充填性能に要求される条件の検討 開発した試験装置を用いて、グラウトの流動状況、充填性を観察しグラウトの先端角度が20°以上になると充填性がよくなることを明らかにした。 (3)グラウト先端部形状の数値解析とその検証 グラウトをビンガム流体と仮定して、流れ解析を行い、実験結果を用いて解析方法の検証を行った。さらに、パラメータ解析を行うことにより、充填される管径、グラウトの流速、粘性、密度などが、グラウト先端部の形状に及ぼす影響について明らかにするとともに、実験で明らかにされた充填条件を満足するためのグラウト性状について検討を行った。 これらの研究成果は、次頁に記載の論文に掲載されている。
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