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2001 年度 実績報告書

環境インパクトに対する汽水生態系応答モデルの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13650569
研究機関徳島大学

研究代表者

中野 晋  徳島大学, 工学部, 助教授 (50198157)

研究分担者 上月 康則  徳島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60225373)
鎌田 磨人  徳島大学, 工学部, 助教授 (40304547)
岡部 健士  徳島大学, 工学部, 教授 (10035652)
竹林 洋史  徳島大学, 工学部, 助手 (70325249)
キーワード吉野川 / 汽水域 / 干潟 / ベントス / 植物群落 / 選好度モデル / 地形変動 / 数値シミュレーション
研究概要

1)汽水域の流動・水質調査 吉野川河口から約2kmの地点に水温計,水温・電気伝導度計,流速計を係留し,夏季(6月〜8月),冬季(11月〜1月)の2期間について塩分変動等を観測するとともに,河口からの距離0〜12km間の水質・動物プランクトンに関する縦断調査を3回実施し,汽水域の3次元流動計算のための基礎データを取得した(中野).
2)河口周辺の地形変動 GPSによる河口砂州の地形測量および音響探知機を用いた河口前面海域の深浅測量を実施し,河口砂州および河口前面海域の地形変化の基礎データを得た.(中野)また旧建設省が調査した河川横断定期測量データ(1967〜2000年)に対して経験的固有関数法を用いて地形変動解析を行った.その結果,0〜5km区間で1985年以降河床上昇が顕著になっていることがわかった(中野・岡部).
3)汽水域ベントス調査 希少種であるシオマネキ属の生息分布調査を吉野川および徳島県,高知県,香川県の泥干潟で実施するとともに生息環境選好度モデルの検討を行った(中野).吉野川の2つの干潟を対象にヤマトオサガニの成長速度を調査し,両者の成長速度の差が生じる要因について餌環境の関係から検討した(上月).吉野川下流域の4つの干潟を対象にベントス調査を実施し、種の出現のための予測モデルの構築を行った(鎌田).
4)植物群落分布調査 吉野川第十堰周辺の砂州上の植物群落について気球を用いた撮影と現地踏査による調査を行い、その結果より選好度モデルを用いた解析、ニューラルネットワークを用いた解析を行った(岡部・鎌田).イセウキヤガラ群落調査により、実生の発生状況を把握するとともに,種子散布と種子の輸送について二次元流動計算に基づく数値シミュレーションを実施した(鎌田・竹林).

  • 研究成果

    (9件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (9件)

  • [文献書誌] Koji Uno: "Response of Laval Release of Genus Uca to Tide in the Yoshino River Mouth"Proceedings of XXIX IAHR Congress, Theme B. 333-339 (2001)

  • [文献書誌] 中野 晋: "底生動物「シオマネキ」の浮遊幼生分散と塩分環境"土木学会・海岸工学論文集. 48. 1181-1185 (2001)

  • [文献書誌] 宇野 宏司: "吉野川河口における塩分環境とシオマネキ幼生分布状況"土木学会・水工学論文集. 46. 1175-1180 (2002)

  • [文献書誌] 中野 晋: "統計的手法による吉野川下流部の長期地形変動解析"徳島大学工学研究報告. 47(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 上月 康則: "沿岸域の環境改善施策の実施に向けた"費用対効果"の問題に関する一考察"土木学会・海岸工学論文集. 48. 1386-1390 (2001)

  • [文献書誌] Yasunori Kozuki: "Distribution pattern of Ocypodidae and storage function of organic matter by Macrophthalus japonicus in estuarine tidal flats"APACE2001. 2. 1014-1021 (2001)

  • [文献書誌] 古東 哲: "砂州上の植物群落分布の再現モデル"環境システム研究論文集. 29. 171-178 (2001)

  • [文献書誌] Hiroshi Takebayashi: "Stream Formation Process between Confining Banks of Straight Wide Channels"Proc.2nd IAHR Symposium on River, Coastal and Estuarine Morphodynamics. 2-1. 575-584 (2001)

  • [文献書誌] Takeshi Okabe: "Relationship between willow community establishment and hydrogeomorphic process in a reach of alternate bars"Proc.of XXIX IAHR Congress, Theme B. 340-345 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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