研究課題/領域番号 |
13650581
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
西井 和夫 山梨大学, 工学部, 教授 (80115906)
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研究分担者 |
西野 至 山梨大学, 工学部, 助手 (00313792)
佐々木 邦明 山梨大学, 工学部, 助教授 (30242837)
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キーワード | 高速バス / アクティビティ・ダイアリー調査 / 需要予測 |
研究概要 |
近年低迷を余儀なくされているバス事業で経営安定に向けた市場の拡大策として、都市間高速バスは有望な施策の一つであると考えられており、また都市間高速バスは、大都市部と直結した交通サービスの提供により、地方中核都市にとっての交流圏の拡大が図られるとともに、生活行動における時間利用の効率化も期待できる。しかしそのためには採算面から安定した利用者数の確保は大前提であり、利用者特性把握が的確になされる必要がある。本研究では甲府-大阪・京都間都市間夜行高速バスを取り上げ、AD(Activity Diary)調査を通じて、活動特性、時間利用特性に特に着目し利用者特性を明らかにした。また、主成分分析に基づくクラスター分析を用い、パターン分類を行った結果、時間利用軸、空間的活動範囲の広さ軸、甲府-大阪・京都間移動軸、自宅外活動実施軸などによって9クラスターに分類できた。その結果「料金の安さ」などによって選択された夜行高速バスの利用者は、その他交通機関で移動した時にはできない活動パターン、例えばゆとりを持って観光活動を行うといったことができるなど、時間利用の選択自由度が増していることが推察できた。
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