• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

他地域応用一般均衡モデルの感度分析に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13650582
研究機関岐阜大学

研究代表者

宮城 俊彦  岐阜大学, 地域科学部, 教授 (20092968)

キーワード非線形感度分析 / CGEモデル / SCGEモデル / 相補性問題 / Harbergerモデル / 比較静学的分析 / 数値解析 / 経済政策評価
研究概要

感度分析とは,モデルのパラメータを変化させたとき,モデルのアウトプットがどのように変化するのかを求める手法である。経済学では比較静学分析として知られているものであり,数学的には包絡線定理であり,モデルを構成する変数をパラメータの微小変化量の関数として定義することで代数的に表現できる。CGEモデルで感度分析を行うには,従来の比較静学分析とは異なり,次の2つの問題を解決する必要がある。
1)代数的アプローチでは微小変化を仮定することができる,しかし,実際のCGEモデルではどの程度が微小変化なのかは定かではない。数値解析を行うためには,変数の正規化が必要である。
2)n個の決定変数をもつ非線形感度分析を行うには,次に示す独立したn個の非線形最適化問題を解く必要がある。すなわち,Zをn次元変数ベクトル,tをm次元パラメータベクトルとおくとき,max_<z, t>Z_i s.t.F(z; t)=0 t=t^^-
本研究では,2部門2要素モデルとして知られるHarbergerモデルを例題に,まず,代数的なアプロ-チで感度分析を行った。次に,これを相補性問題として定式化し数値的な感度分析を行い,解析結果との比較を行った。最後に,大規模な変数をもつCGEモデルの感度分析を行うため,2)のアプローチを用いて数値解を求める方法を検討しその有効性を確認した

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] J.Q.Ying, T.Miyagi: "Sensitivity Analysis for Sfochastic User Equilibrium Network Flows : A Dual Approach"Transportation Science. Vol35,No.2. 124-133 (2001)

  • [文献書誌] T.Miyagi: "Economic Appraisal for Mulyi-regional Jmpacts by a Large Scale Expressway Project-A Computable General Equilibrium Approach"Tinbergen Institute Discussion Papers. TI2001-0066B. 1-16 (2001)

  • [文献書誌] Miyagi, T., Y.ishikawa: "Inferregional Trade Modeling in the SCGE framework"Papers presented at Pan-Pacific Regional Conference. (CD-ROM). (2001)

  • [文献書誌] 宮城俊彦, 石川良文, 清水美帆: "全国都道府県産業連関表に基づく地域構造分析"第26回土木計画学研究発表会・講演集. Vol.26(CD-ROM). (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi