研究課題/領域番号 |
13650604
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研究機関 | 東洋大学 |
研究代表者 |
北脇 秀敏 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (60251344)
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研究分担者 |
島崎 大 東京大学, 工学部・付属総合試験所, 助手 (60322046)
松藤 康司 福岡大学, 工学部, 教授 (40078663)
松尾 友矩 東洋大学, 国際地域学部, 教授 (80010784)
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キーワード | 固形廃棄物 / 環境調和型覆土 / 最終処分場 |
研究概要 |
平成13年度には国内で環境調和型覆土を用いた実証実験を行った。すなわち長野県阿智村において既存の廃棄物埋立地の一部を借り、コンポストを用いてパイロットスケールで環境調和型覆土の実験を行った。この実験場において覆土に吹き付けた草花の種子の発芽状況と開花状況とを調査した。この実験から分別ごみに環境覆土を施した場合には草花の開花が見られ、浸出水の水質も良好なことが明らかになった。次年度は、覆土に吹き付けた宿根草の生育と開花の様子等をモニタリングし、草花の種を吹き付けた環境覆土の性能を年間を通じて把握したい。また阿智村には将来大規模な産業廃棄物の最終処分場の建設が予定されているが、その覆土を本研究で提案した環境調和型覆土で行う計画をしている。今年度の研究によって小規模な廃棄物処分場に草花を植裁することが可能であることが明らかになったため、次年度以降はさらにスケールアップするための基礎データを蓄積したい。 また福岡県福岡市においては、福岡大学内の学生食堂で発生した食品廃棄物を原料とし、各種コンポストや焼却灰等で覆土を行い安定化の過程を小規模の実験により調査した。この実験からコンポストを用いた覆土の場合は雨水等の吸水性が良く、浸出水の発生量が少ないことが明らかになった。また実験を行った季節が冬季であったため家バエの発生は見られなかったものの小バエの小規模な発生があることが確認された。本実験では大学内においてごく小規模の実験を行ったため、覆土厚を十分にとれず、通気性や保温性が実スケールの埋め立て地と異なっている。次年度はスケールアップし、環境調和型覆土の性能と夏期における埋め立て地の挙動等を調べたい。
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