研究課題
建築設計における人間と状況のインタラクションのモデルの提案建築設計において創造性の創発に寄与する人間と状況とのインタラクションの数理モデルを構築した。いわゆる現実世界を形而上学的世界と投影的世界の二つの水準で捉え、状況(投影的世界の状態)を実情(形而上学的世界の状態)の像とする。また、設計やデザインに関する批評に用いられる記号システムや言語の指示対象を投影的世界とする。このモデルは、建築設計について理学や哲学のように数理論理的なルールに基づいて議論するための基礎を提供することを目論むものである。人間と環境とが構成する系を複雑系として捉え、建築デザインにおいて創造性が創発されるメカニズムを設計者の行為の状況性に関連づけて説明するための基礎ができた。創造的設計プロセスの創発要因の探究初期段階では予測困難なものを生成するプロセスをデザインにおける創造的プロセスとして捉え、そのようなプロセスの創発に寄与する人間と状況のインタラクションのしかたの抽出及び類型化を試みた。この類型をふまえて創造的かつ芸術的な作曲を促進するデザイン支援システムのプロトタイプを構築した。作曲行為の構造と建築デザインにおける行為の構造の抽象レベルでの共通性に着目したシステムであり、視覚、聴覚、身体感覚に作用することでインタラクティブな建築デザインの支援が可能なシステムに改良している。また、作曲をデザインの一種と捉え、作曲における創発のメカニズムを顕在化させるための実験を同システムにより、実施している。並行して、建築、都市、庭園の空間デザインの意図や状況性に関する映像データベースを作成している。
すべて 2005 2004
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情報処理学会研究報告 2005-MUS-59
ページ: 33-38
日本建築学会計画系論文集 第592号(印刷中)
Building and Envionment Vol.38, No.8
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日本建築学会情報システム技術委員会第27回情報システム利用技術シンポジウム論文集 第27回
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