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2004 年度 実績報告書

人間と状況とのインタラクションとしての創造的設計プロセスの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13650667
研究機関東京工業大学

研究代表者

藤井 晴行  東京工業大学, 大学院・理工学研究科, 助教授 (50313341)

キーワード建築 / デザイン / 思考 / 行為 / 状況性 / 創造性 / 論理 / モデル理論的意味論
研究概要

建築設計における人間と状況のインタラクションのモデルの提案
建築設計において創造性の創発に寄与する人間と状況とのインタラクションの数理モデルを構築した。いわゆる現実世界を形而上学的世界と投影的世界の二つの水準で捉え、状況(投影的世界の状態)を実情(形而上学的世界の状態)の像とする。また、設計やデザインに関する批評に用いられる記号システムや言語の指示対象を投影的世界とする。このモデルは、建築設計について理学や哲学のように数理論理的なルールに基づいて議論するための基礎を提供することを目論むものである。人間と環境とが構成する系を複雑系として捉え、建築デザインにおいて創造性が創発されるメカニズムを設計者の行為の状況性に関連づけて説明するための基礎ができた。
創造的設計プロセスの創発要因の探究
初期段階では予測困難なものを生成するプロセスをデザインにおける創造的プロセスとして捉え、そのようなプロセスの創発に寄与する人間と状況のインタラクションのしかたの抽出及び類型化を試みた。この類型をふまえて創造的かつ芸術的な作曲を促進するデザイン支援システムのプロトタイプを構築した。作曲行為の構造と建築デザインにおける行為の構造の抽象レベルでの共通性に着目したシステムであり、視覚、聴覚、身体感覚に作用することでインタラクティブな建築デザインの支援が可能なシステムに改良している。また、作曲をデザインの一種と捉え、作曲における創発のメカニズムを顕在化させるための実験を同システムにより、実施している。
並行して、建築、都市、庭園の空間デザインの意図や状況性に関する映像データベースを作成している。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 音楽生成行為としての自動作曲2005

    • 著者名/発表者名
      古川聖, 藤井晴行
    • 雑誌名

      情報処理学会研究報告 2005-MUS-59

      ページ: 33-38

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 建築デザインの論理的観点と非論理的観点とを結合する二層モデル2005

    • 著者名/発表者名
      藤井晴行
    • 雑誌名

      日本建築学会計画系論文集 第592号(印刷中)

  • [雑誌論文] Integration of Building Simulation and Agent Simulation for Exploration to Environmentally Symbiotic Architecture2004

    • 著者名/発表者名
      Haruyuki Fujii, Jun Tanimoto
    • 雑誌名

      Building and Envionment Vol.38, No.8

      ページ: 885-893

  • [雑誌論文] 情報を集める,建築デザインにおける知と合理性2004

    • 著者名/発表者名
      藤井晴行
    • 雑誌名

      日本建築学会情報システム技術委員会第27回情報システム利用技術シンポジウム論文集 第27回

      ページ: 311-314

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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