研究課題/領域番号 |
13650689
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
小玉 祐一郎 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90108209)
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研究分担者 |
浦山 隆一 九州職業能力開発大学校, 助教授
渋谷 鎮明 中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60252748)
齊木 崇人 神戸芸術工科大学, 芸術工学部, 教授 (90195967)
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キーワード | 住居・集落 / 八重山諸島 / 集落移動 / エコロジカル / 空間形成原理 |
研究概要 |
本研究は、沖縄県八重山諸島(石垣島・西表島とその周辺の島)において、近世・近代に繰り返された集落移動(あるいは住居移動)について各種文献資料・絵地図・近代の公図・現地調査など方法を総合的に用いて、移動前と移動後の集落を比較検討し、その立地選定方法・集落空間の特性と従前の空間観・環境観がいかに引き継がれたか、あるいはいかに変容したかについて明らかにすることを目的とし、究極の目的としては八重山で地域の集落空間のエコロジカルな秩序を生かした環境整備の計画原理を引き出すことを目的とする。 今年度は、「琉球諸島地形図集成」(柏書房)等の地図資料や、八重山関連で観光されている歴史資料を購入あるいは閲覧するなど資料収集に努めて、基礎的な文献研究を行った。 7月には神戸芸術工科大学にて、それぞれの担当する分野での情報交換を行うと共に、実施予定調査の事前打ち合わせを行った。12月に現地に赴き、現地でのみ入手可能な資料を求めて石垣市立図書館や沖縄県立図書館・石垣市史編纂室に行き、それらの情報を元に調査集落を選定した。同時に調査対象地の竹富島を巡り、次回行う集落調査の下見を行った。 平成14年3月上旬に、竹富島・干立集落と西表島・租納(そない)集落にて、地形の読みとりを始めとする空間形成原理の確認と検討を行い、同時に竹富島を対象とする他の分野の研究者を交えての情報交換を行った。 現在、調査結果をまとめており、報告書作成準備にかかっている。随時、八重島・西表島へ補足調査を行う予定である。
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