研究課題/領域番号 |
13650816
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学工学一般
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
上村 芳三 鹿児島大学, 工学部, 助教授 (60160222)
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研究分担者 |
愛甲 涼子 鹿児島大学, 工学部, 教務職員 (50244265)
吉田 昌弘 鹿児島大学, 工学部, 助手 (50315397)
幡手 泰雄 鹿児島大学, 工学部, 教授 (00038051)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | 会合 / ポリマー / ポリビニルアルコール / 超微粒子 / 疎水相互作用 / ジルコニア |
研究概要 |
疎水基であるドデシル基をその片末端に有するポリビニルアルコール(以後疎水基修飾PVAと称する)を利用する新規な液相微粒子調製法を考案し、酸化ジルコニウム微粒子の調製を試みた。 使用したPVA 分子量 アセチル基含有量[%] 疎水基 1 11000 1-2 ドデシル 2 13000 1-2 ドデシル 3 12000 12 ドデシル 4 15000 12 ドデシル 5 11000 1-2 なし 6 13000 1-2 なし 7 15000 12 なし 2.5gのPVAを蒸留水47.5gに加え、ホットマグネチックスターラーで95℃まで昇温、1時間以上保持することにより、完全に溶解した。上述の手順で調製した5wt%PVA水溶液19gと酢酸ジルコニウム希酢酸水溶液(Zr15.5wt%)1gを200mlビーカーに入れ、マグネチックスターラーで8時間撹拌した。その溶液をアルミナボートに2gとり、乾燥機(100℃)で3時間乾燥した。乾燥したものを電気炉(800℃)で3時焼成した。焼成後の粉末を走査型電子顕微鏡(SEM)、透過型電子顕微鏡(TEM)で観察し、BET法比表面積測定装置およびXRDで物性を測定した。下線部の条件を変えた実験も行った。以上の検討の結果、以下のことが判明した。 (1)TEM像の一次粒子径と比表面積からの換算粒子径はよく一致した。 (2)疎水基修飾PVAを用いた場合、5nmから50nm程度のジルコニア一次粒子を得ることができた。 (3)調製条件のうち、焼成温度が最も重要な因子であることが判明し、500℃において最も小さな一次粒子を得た。この粒子径は疎水部取り込みモデルにより計算した粒子径とほぼ一致した。
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