研究課題/領域番号 |
13650818
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
田中 裕之 日本大学, 工学部, 助教授 (20179782)
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研究分担者 |
佐古 猛 静岡大学, 工学部, 教授 (20324329)
児玉 大輔 日本大学, 工学部, 助手 (50307807)
加藤 昌弘 日本大学, 工学部, 教授 (60029543)
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キーワード | 地球温暖化 / 二酸化炭素 / 包接水和物 / 天然ガス / 海底固定化 / アミン水溶液 / 気液平衡 / 密度 |
研究概要 |
地球温暖化ガスである二酸化炭素を海底に固定化し、非在来型天然ガス資源であるメタン包接水和物(ハイドレート)を有効利用するための回収プロセスの設計及び運転を考えた場合、これら混合系での密度も含む平衡関係が必要になる。本年度は、当研究グループで所有している既存の高圧相平衡測定装置の改良として、無脈流フロー高精密シリンジポンプの仕様を決定し、高圧相平衡測定装置の仕込み部に取り付けた。現在、実際の海底を想定し、これら混合系での高圧・低温下における溶解度や密度挙動を測定中である。また既に得られた測定結果の一部は、状態方程式により解析中である。 既に大気に拡散している二酸化炭素の回収方法としては、アミン水溶液を利用するのが有効である。具体的には、2-アミノエタノールやシクロヘキシルアミンの水溶液が、二酸化炭素ガスを吸収する液体として有効であることがわかった。二酸化炭素を吸収した溶液を沸騰させて、蒸気を冷却凝縮させ、二酸化炭素だけを気体として取り除けば、溶液を再生利用することが可能である。このプロセスの設計及び運転を考えた場合、その溶液の気液平衡関係が必要となる。したがって、大気圧下における2-アミノエタノール水溶液とシクロヘキシルアミン水溶液の気液平衡を測定し、Wilson式にて相関した。特にシクロヘキシルアミン水溶液は、共沸混合物であることがわかり、今回測定した気液平衡関係が、再生利用プロセスの設計及び運転に際して重要である。
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