研究概要 |
溶媒抽出法 液液平衡…UNIFAC法による推算により,本分離法に適切な溶媒の探索を行った。 分離プロセスの提案…種々の条件でプロセス計算を行った。昨年度までに提案した,2つの原料を互いの逆抽出溶媒とし2つの分離を1つのプロセスで行う方法および異なる組成の2つの流れに分割した溶媒をそれぞれ抽出塔の異なる位置に供給する方法の計算も行い,その可能性を確認した。 物質移動係数…前年度に続き,実用上重要となる塔形式の液液接触装置における物質移動速度の測定を目的として,実験室規模の当該装置(解析の容易なスプレー塔)を設計しているが,これに止まった。 液膜分離法 タール軽油を原料として,支持液膜及び乳化液膜の透過実験を行った。いずれについても実行の可能性を実験的に確認した。 成果の公表,その他 前年度までの成果も合わせて,国内の学会(平成16年3月化学工学会第69年会,11月石油学会松山大会,いずれも口頭発表),国際会議(12月化学工学に関する地域シンポジウム(バンコク),平成17年7月世界化学工学会議(グラスゴー,予定)),および論文誌(Journal of The Japan Petroleum Institute,48(1),60-66(2005))に発表した。また,タイ王国・タマサート大学工学部化学工学科チッポン・プラディ講師を訪問し,現地でのコールタール留分分離について視察し討論した。
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