研究課題/領域番号 |
13650870
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
早川 慎二郎 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (80222222)
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研究分担者 |
西山 文隆 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00164616)
育田 夏樹 広島大学, 大学院・工学研究科, 助手 (00274118)
廣川 健 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (30116652)
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キーワード | 放射光 / マイクロビーム / 蛍光X線分析 / 微量分析 / 微小液滴0 |
研究概要 |
放射光X集マイクロビームによる蛍光X線分析の感度を評価するために、カプトン膜上に6nm程度の各種金属を蒸着した試料の測定を行い、測定感度と検出限界を算出した。測定の検出加減は10keVX線励起の条件で1fg以下(Ni)であった。またネブライザーにより有機薄膜上に微小な液滴を形成し、シアノアクリレート蒸気による固定化を行った。原子吸光用標準液を用いて液滴標準試料の作成を行ったが、得られた信号強度は薄膜標準試料から推定される値よりも低く、シアノアクリレートにより形成された液滴表面の薄皮により信号強度が減衰している可能性が考えられる。 来年度以降の連続自動測定のために既存の自動ステージに組み合わせるためのドライバーBOXを作成した。既存のパルスモーターコントローラーと組み合わせて高速での蛍光X線イメージングシステムを開発し、X線マイクロビームと蛍光X線検出を組み合わせたイメージングを行った。 微小液滴の例として雨粒や霧粒1滴の測定を行い、シアノアクリレートで固定された試料について液滴中に含まれる微量元素の定性、定量分析を行った。雨粒や霧粒中の微量元素分析は絶対量の少なさからこれまで有効な分析手法が存在していなかったが、本手法により個別の雨粒や霧粒について核の形成過程に関する情報を議論する事が可能となった。
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