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本研究では、反応性電極にMgを用いた新しい電極還元系を開発し、この方法を用いて、ポリシラン、ポリゲルマンおよび、シラン-ゲルマン共重合体の実用的合成法を開拓した。さらに、この方法を応用して次のような光学活性な置換基を有するポリシランの新規且つ有効な合成法を開拓した。
まず、フェニルメチルポリシランのフェニル基の一部をクロロ基に変換したポリシランを合成し、光学活性な臭化シトロネリルから合成した光学活性グリニャール試薬とのカップリング反応を行い、光学活性な置換基を有するポリシランを収率良く合成することに成功した。この場合、光学活性置換基の導入率が増えると伴に、ポリシランの旋光度が増大することが明らかになった。つぎに、ポリシランのフェニル基の一部をクロロ基に変換したポリシランと、シトロネリルアルコールや、メントールなどの光学活性アルコールとの反応により、光学活性なポリシランを収率良く合成することにも成功した。さらに、光学活性な臭化シトロネリルから合成した光学活性グリニャール試薬とトリクロロシランとの反応により、光学活性なジクロロシランの合成を行い、この電解還元重合により全てのケイ素原子上に光学活性置換基有するポリシランの合成にも成功した。
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