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1.浮稲性における植物ホルモンの役割を評価するための実験系の確立:切断茎を用いた実験系を確立し、節間伸長能力の異なる浮稲における外生エチレンに対する反応性および深水下での内生エチレンの生成量を測定した。その結果、エチレン生成量には大きな差が無く、節間伸長力の大きい品種はエチレン反応性が高いことが明らかとなった。さらにエチレン生成阻害剤およびエチレン反応阻害剤などに対する反応について検討中である。
2.浮稲性の評価とQTL解析:浮稲(Bhadua)と非浮稲(台中65号)の交雑後代のF2集団(約200個体)F1および交配親をポット栽培し、水深2mの水槽につるすことによって、浮稲性(節間伸長相への移行時期および最大伸長力)の評価を行った。この材料から葉身を採取し、DNAを抽出、約80のRFLPマーカーを用いて遺伝子型を決定した。その結果を基にQTL解析を行ったところ、染色体1および3に大きなQTLが確認された。
3.準同質遺伝子系統群および組み替え自殖系統群の作出:BC1F1に台中65号を戻し交雑し、BC2F1種子を採種した。さらに今冬この種子をベトナムで播種、栽培中であり、今春BC3F1を得る予定である。組み替え自殖系統については現在F4種子を得ている。
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