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2002 年度 実績報告書

QTL分析による浮稲の節間伸長制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 13660018
研究機関九州大学

研究代表者

望月 俊宏  九州大学, 大学院・農学研究院, 助手 (60239572)

研究分担者 吉村 淳  九州大学, 大学院・農学研究院, 教授 (00182816)
キーワード浮稲 / 節間伸長 / QTL / RFLP / 準同質遺伝子系統 / エチレン / ジベレリン / ABA
研究概要

1.切断茎およびインタクト植物を用いた実験系を確立し、節間伸長能力の異なる浮稲の外生エチレンに対する反応性および深水下での内生エチレンの生成量を測定した。その結果、エチレン生成量には大きな差が無く、節間伸長力の大きい品種はエチレン反応性が高いことが明らかとなった。さらに,浸水程度が大きいほど節間伸長量は大きく,エチレン濃度も大きいことが明らかとなった.
2.浮稲性の主要因は,節間伸長開始時期と浸水条件下における節間伸長能力にある.それぞれの指標として最低伸長節間(lowest elongated internode; LEI)の位置と節間伸長速度(mm/日)を用い,浮稲性に関与する量的形質遺伝子座(QTL)分析を行った.65号(日本型稲),Bhadua(浮稲)各20個体,これら2品種を両親とするF2を200個体供試した.96個のRFLP(制限酵素断片長多型)マーカーを使い,MAPMAKER/EXP, QTL CartographerおよびQgeneを用いた区間マッピング法によってQTLを検出した.各遺伝子座のLOD値が1.5以上の場合,その遺伝子座を節間伸長開始時期あるいは節間伸長能力に関与する遺伝子座と推定した.その結果,染色体3のXNpb74からXNpb144,染色体12のXNpb148からC901の問に節間伸長開始時期に関与するQTL(それぞれ寄与率40.8%および36.0%)が,染色体1のC86からXNpb113,染色体12のXNpb402からXNpb148の間に節間伸長能力に関与するQTL(それぞれ寄与率32.4%および20.7%)が検出された.
3.準同質遺伝子系統群および組み替え自殖系統群の作出:BC3F1に台中65号を戻し交雑し、BC4F1種子を採種した。さらに今冬この種子をベトナムで播種栽培中であり、今春BC4F2を得る予定である。組み替え自殖系統については現在F5種子を得ている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 河野律子, 望月俊宏, 安井 秀, 吉村 淳: "'浮稲性'のQTL分析"日本作物学会紀事. 71(別2). 272-273 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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