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2001 年度 実績報告書

ブルーベリーの育種に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13660038
研究機関九州東海大学

研究代表者

小松 春喜  九州東海大学, 農学部, 教授 (60148971)

研究分担者 國武 久登  宮崎大学, 農学部, 助教授 (80289628)
キーワードハイブッシュブルーベリー / サザンハイブッシュブルーベリー / ラビットアイブルーベリー / 糖 / 酸 / 雨よけ栽培 / 育種 / クロマメノキ
研究概要

我が国、特に西南暖地の気候や風土に適したブルーベリー品種を育成することを目的に、米国及びニュージーランド育成のハイブッシュブルーベリー(HB)49種、サザンハイブッシュブルーベリー(SHB)14種、ラビットアイブルーベリー(RB)32種、計95種の品種あるいは系統を遺伝資源として収集し、その一部について果実品質を調査した。
成熟果の大きさについては、RBの各品種では0.8〜2.7gであり、HBの各品種では0.9〜3.2gとRBの各品種より幅広い差異が見られた。成熟果の全糖含量は、RBの多くの品種がHBの各品種に比べやや高く、SHBの各品種はHBの各品種と近い値を示した。糖の組成については、いずれも果糖とブドウ糖がほぼ同量でほとんどを占め、ショ糖は極めて少なかった。一方、有機酸含量は、総じてSHBの品種で低く、RBの品種で高い傾向を示した。また、有機酸の組成は、RBの各品種とHB及びSHBのそれらとでは異なり、RBの品種ではキナ酸がほとんどを占め、残りをリンゴ酸とクエン酸が占めたが、HBとSHBの品種ではクエン酸がほとんどで、キナ酸の割合は低かった。
HBとSHBの数品種を用いて、雨よけ栽培が果実の品質にどのように影響するかを調査した結果、雨よけ栽培では果実重が有意に重くなり、果実係数が高くなる傾向が認められた。また、雨よけ栽培では露地栽培に比べ、ほとんどの品種で糖含量が高く、有機酸含量が低くなり、糖/酸比が高くなることによって品質が向上することが明らかになった。なお、産地間の比較については、果実材料の入手が困難であり比較できなかった。
本邦の野生種であるクロマメノキにHB8品種を交配し、得られた種子を全て培養したところ、発芽率は高いものでも23.5%といずれも低かった。しかしながら、今後雑種性の解析が必要であるが、どの組み合わせからも重要な育種素材として期待できる実生個体が得られた。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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