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2001 年度 実績報告書

食品成分がリポ蛋白合成調節因子MTPの活性調節に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 13660128
研究機関佐賀大学

研究代表者

柳田 晃良  佐賀大学, 農学部, 教授 (00093980)

キーワードMTP / MTP阻害剤 / 食品成分 / シクロアリイン / 含硫化合物 / アミノ酸 / タマネギ / リポタンパク質
研究概要

タマネギ、ニンニクなどAllium属植物に存在する含硫化合物の肝臓脂質およびリポタンパク質代謝に及ぼす影響について詳細な検討を行った。実験方法は、単離した含硫化合物を用いて、動物飼育実験およびヒト肝臓モデル細胞での脂質代謝変動を、脂質の定量、脂質代謝酵素および肝臓のミクロソームトリグリセリド転移酵素(MTP)への影響を調べた。培養実験ではアポB分泌、脂質分泌および放射性酢酸やグリセロールからの脂質への取り込みと分泌を測定した。その結果、含硫化合物のなかで比較的高含量を占める環状含硫化合物シクロアリインの食餌への添加が、ラット血清脂質濃度を減少させることを見出した。血清脂質のなかでトリグリセリド濃度の減少が顕著であった。シクロアリイン食はラット肝臓脂質濃度およびトリグリセリド合成酵素及び脂肪酸合成酵素に全く影響しないことも明らかにした。その機序として、肝臓でのミクロソームトリグリセリド転移酵素(MTP)の活性阻害が見出された。また、メチオニン及びシステイン関連化合物のアポリポタンパク質B100含有リポタンパク質(VLDL)の分泌への影響をヒト肝臓モデル細胞HepG2系で検討し、S-propyl-cysteineなど数種の含硫化合物が肝細胞の脂質合成に影響することなく、アポB100とトリグリセリド分泌を阻害することを見出した。したがって、本実験から、タマネギ、ニンニクなどAllium属植物に存在する含硫化合物はユニークな機序を介して血清脂質濃度の上昇を阻害していることが示唆された。本研究で含硫化合物と脂質代謝への影響とMTPの重要性が明らかになった。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] HAN SY, YANAGITA T et al.: "S-Propre sistine reduces apolipoprotein B100 and triacylglycence secretion in HepG2 cells"Nutrition. 18(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] Yanagita T, HAN, SY: "Cycle alliium reduces serum TG in rats"Nutrition. 18(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] HAN SY., YANAGITA: "Effects of mefhionine-and cystein-devivadines on apolipoprotein B100 secretion in HepG2 cells"J. OLEO SCIENCE. 51(印刷中). (2002)

  • [文献書誌] 柳田晃良, 王玉明: "食品油脂の特性と栄養生理機能"科学と工業. 75(2). 44-52 (2001)

  • [文献書誌] 永尾晃治, 柳田晃良: "リン脂質の栄養と生理機能"(日本油化学会誌)オレオサイエンス. 2(3). 129-135 (2002)

  • [文献書誌] 柳田分担(山本茂 編著): "栄養学英和辞典"金原出版(株). 876 (2002)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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