研究課題/領域番号 |
13660151
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
塚本 良則 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (60014924)
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研究分担者 |
瀧澤 英紀 日本大学, 生物資源科学部, 講師 (60287604)
石垣 逸朗 日本大学, 生物資源科学部, 助教授 (50060075)
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キーワード | ハゲ山モデル / 山地荒廃 / 森林・表土 / 土砂災害 / 土砂災害対策 |
研究概要 |
1)ハゲ山モデルを改良して、新しいハゲ山モデルの構築を行った。 2)ハゲ山モデルでは、ハゲ山の形成期を森林健全域(林齢30以上)、ハゲ山フロント予備域(森林伐採などにより樹木根系の劣化が起こって、土の強度補強が低下し、大雨時には表層崩壊多発が起こるところ)、ハゲ山フロント域(ハゲ山形成の最前線:表層崩壊多発に加えて根株掘り取りなどによる表面侵食多発により表土流亡激甚、土砂流出最高、天井川形成)、ハゲ山域(表土が殆ど流亡した裸地、潅木・草本疎ら、土砂流出は風化基盤の剥離流亡)の4域に分けた。ハゲ山からの回復期を森林件全域とハゲ山フロント予備域(伐採地と林齢30年以下の若齢林)、ハゲ山回復途上域(ハゲ山が緑化によって回復しつつある森林地)の3域とした。 3)モデルを作成することによって、日本の山地における表土流亡と土砂流出、土砂災害を体系的に分析する基礎をつくった。実際の分析作業では、ハゲ山モデル構成域の面積の時代推移を各種資料から推定することを試みた。次に土砂災害タイプの新しい分類を行い、土砂災害タイプの時代的変化とその特徴をハゲ山モデルを使って分析した。 4)これからは土砂災害対策システムの研究とシステムの時代変化を、ハゲ山モデルを使って行う。
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