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2001 年度 実績報告書

木材の有用性を生かした「ものづくり教育」の推進

研究課題

研究課題/領域番号 13660165
研究機関奈良教育大学

研究代表者

谷口 義昭  奈良教育大学, 教育学部, 教授 (50240859)

研究分担者 浅田 茂裕  埼玉大学, 教育学部, 助教授 (40272273)
宮川 秀俊  愛知教育大学, 教育学部, 教授 (30181986)
キーワード木材 / 基礎的性質 / データベース / 顕微鏡写真 / 教材 / 教具 / 感性評価 / 音響特性
研究概要

木材の基礎的性質をわかりやすく説明した図を中心に収集し、それらをデータベース作成支援ソフトウェアを用いてコンピュータに入力した。そして検索機能を用いて短時間に随時必要なデータを入手できるシステムを構築した。
また、国内産の木材を中心に、樹種別の木材顕微鏡写真、実物大写真、木材の利用・用途写真をコンピュータに入力してデータベース化し、必要なときに検索し入手できるシステムも構築した。
つぎに、木材の有する特徴を理解するための教材・教具の開発を行った。一つは、木材が水分を吸収および放出することによって寸法が変化する性質を利用して、笑い顔・泣き顔教具と水飲み鳥教具を製作した。これを小学生の前で演示した結果高い評価を得ることができた。二つは、木材の触感おとび熱に対する感性評価を行う教材を開発した。比較材料としてプラスティックおよび金属を用いた。3つの材料をブラックボックスに入れて、指が挿入できる穴をあけ、指先による触覚で材料の違いを識別する教材と、同じ3つの材料に温度を表示できるサーモテープを貼付し、一定温度のお湯の中に浸せきしたとき熱変化を示すことで、材料による熱伝導の差を理解できる教材である。これを用いて中学校で授業実践した結果、中学生は高い興味・関心を示した。三つ目は、木材、プラスチック材、金属で一定の大きさの箱を製作し、それにオルゴールを取り付けて、材料による音響特性を比較する教材を開発した。3つの材料による発音を中学生に視聴させたところ、その差を識別することができ、昔からオルゴールの箱は木材でできていることを理解させることができた。さらに、3つの材料別の箱の発音量と周波数特性を分析することによって、各材料の音響特性を明らかにすることができた。
以上、木材の特性を理解させるための3つの教材・教具を作成し、実際に小学生と中学生にこれらを用いた授業を行ったところ、いずれも高い評価を得ることができた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Shigehiro Asada, Yoshiaki Taniguchi, Nobuhiro Imayama, Hidetoshi Miyakawa: "The worth of wood as educational material in Japan"Proceedings of the 4th International Conference on Technology Educational in the Asia-Pacific Region. 455-460 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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