研究課題/領域番号 |
13660195
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
澤田 好史 近畿大学, 水産研究所, 講師 (80319764)
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研究分担者 |
熊井 英水 近畿大学, 水産研究所, 教授 (60088656)
村田 修 近畿大学, 水産研究所, 教授 (70088657)
宮下 盛 近畿大学, 水産研究所, 教授 (80088658)
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キーワード | クロマグロ / マサバ / 初期成長 / 発育 / タンパク質合成能 |
研究概要 |
1、形態発育 (1)クロマグロ 過年度に人工孵化飼育して得られた孵化直後から稚魚期早期の試料採取を終えている。平成13年度は、この試料を解析して、これまでにクロマグロの発育初期の絶対成長、相対成長、発育段階の推移と体長の関係、色素胞形成、頭部の棘の発達、歯および鱗の形成の結果をまとめた。これについては、平成14年度日本水産学会大会(平成14年4月開催)シンポジウムで講演の予定である。 平成13年度はクロマグロの稚魚期以降未成魚期までの成長と形態発育についても解析を進めたが、まだ途中である。 また、平成13年度は、新たに人工孵化飼育して試料を得、仔魚期における顎部骨形成を中心とした摂餌器官の発達、鰾および皮膚粘液細胞の発達に関する研究を行った。これについては現在結果を解析中である。 (2)マサバ 平成12年度の試料を解析し、絶対成長および相対成長について結果を得た。ただし、この年度だけでは不十分であったので、平成13年度に新たに人工孵化飼育を行い、これを解析してさらに資料を補充しつつある。 マサバの摂餌器官の発達と、全身の骨格形成過程を明らかにする目的で、仔稚魚期の透明骨格標本を作成して資料を得た。これについては結果を解析中である。 2、消化器官および消化酵素活性の発達 マサバの仔稚魚期におけるこれらの発達については、今年度人工孵化飼育を行って試料を得、現在解析中である。 3、タンパク質合成能 クロマグロおよびマサバの仔稚魚期における変化については、今年度はタンパク質合成能の指標であるRNA-DNA比の最適な測定方法を検討し、同法の習熟を行い一応の目処を得た。次年度にこれを活かして飼育条件をさまざまに変化させて両種で測定する予定である。
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