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2002 年度 実績報告書

海洋生物の産生する興奮性アミノ酸およびその受容体の組織内局在性

研究課題

研究課題/領域番号 13660206
研究機関北里大学

研究代表者

酒井 隆一  北里大学, 水産学部, 助教授 (20265721)

研究分担者 小池 一彦  北里大学, 水産学部, 講師 (30265722)
神保 充  北里大学, 水産学部, 講師 (10291650)
キーワード興奮性アミノ酸 / グルタミン酸受容体 / 海綿 / ダイシハーベイン / 免疫組織化学 / カイニン酸 / マクリ
研究概要

海綿Dysidea. herbaceaおよび紅藻マクリ、Digenea simplexを材料にそれぞれに含まれる興奮性アミノ酸であるダイシハーベインおよびカイニン酸の局在と受容体タンパクの存在を調べた。まず海綿内でのDHの局在を免疫組織化学的手法で調べるためにDHをハプテンとした抗原を作成しDH特異的抗体を得ることに成功した。この抗体を用いて固定海綿切片の免疫組織化学的観察を行ったところ、直系10μm程度の球状細胞が強く染色されるという結果が得られた。一方で、海綿の組織および本海綿の共生生物として知られている藍藻Oscillatoria spongeliaeは全く染色されなかった。さらに藍藻の色素であるフコビリンの抗体を用いて同様の染色を行ったところO. spongeliaeと共に球状細胞も染色されるという予想外の結果を得た。一方、Digenea simplexについても同様の手法で局在性を検討したところ、藻体の表層細胞が強く染色された。
また、グルタミン酸受容体の高度に保存されたアミノ酸配列をもとにプライマーを作成しD. herbaceaのRTPCRを行った。得られたcDNAについてクローニングを行いその塩基配列を調べた。その結果、いくつかのクローンにグルタミン酸受容体と相同な部分をもつアミノ酸配列が確認された。この結果は、海綿内にグルタミン酸受容体様タンパクが含まれ、何らかの生理機能を有することを示唆するものである。

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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