• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2002 年度 実績報告書

有機性廃棄物の資源化と物流管理システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13660216
研究機関名古屋大学

研究代表者

淡路 和則  名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 助教授 (90201904)

キーワードバイオガス / エネルギー自給 / 消化液 / 集中型プラント / 個別型プラント / 食品残渣 / リサイクル / 飼料化
研究概要

有機性廃棄物の資源化についてバイオガス化に重点をおいて調査研究をおこなった。具体的には、畜産分野でのバイオガスプラントに焦点を据えてその導入状況について関係機関から情報を収集しその実態を整理した。さらに、自治体が導入する集中型プラントと畜産経営が個々に導入する個別型プラントの実態調査をおこない、基礎的データを収集した。集中型では地域で大規模集中型のプラントを導入することでスケールメリットが追求できる反面、家畜糞尿や食品残渣の収集のコストが増大する点を実態的に観察した。また、嫌気発酵後の消化液の扱いが問題となり、液肥として利用する耕地が不足する場合は、浄化処理に膨大なコストが必要となり、調査事例ではランニングコストの約半分がそれに割かれていることが明らかとなった。個別型では一般的にスケールメリットを追求できない不利性が指摘されるが、経営内のエネルギー自給に大きな意義が見出せることが明らかとなり、悪臭対策にも効果があり、液肥の積極的利用のメリットが確認された。さらに、国際比較としてドイツにおけるバイオガスプラントとの比較も行い、売電価格条件の違い、有機性廃棄物に関する法制度的違い、有機性廃棄物の利用の違いを整理した。
食品残渣の飼料化についても昨年度に引き続き先進事例の動向を把握し、問題点を整理した。そこでは量的・質的に安定しない食品残渣物であっても、多様な残渣を広く収集することによって、量的・質的に安定したものに収斂することが確認され、飼料化の地域的システム化の意義を示すことができた。また、安全性の観点から食品残渣の飼料化に関する諸規制について内外の法制度を整理した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 淡路 和則: "バイオガスプラントの普及要因に関する経営的考察"農業経営研究. 第41巻・1号. 138-141 (2002)

  • [文献書誌] 樋口昭則, 淡路和則: "農業の与件変化と対応策"農林統計協会. 281 (2002)

URL: 

公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi