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平成13年度
第1に、文献的研究により従来の研究で解明されていない点及び不充分な点、現在解明すべき点を再検討し課題を明確にする作業を行った。また、第2に、その限定された課題解明への接近方法として統計的分析を行い仮説を検討した。
その方法は、第1に、わが国の清酒製造業、豆腐製造業、野菜漬物製造業における原料調達段階、製品販売段階における競争構造及び当該企業の立地とその特徴を統計的に分析した。第2に、清酒製造業、豆腐製造業、野菜漬物製造業の各部門において、輸入・国産の原料調達動向とその方法、製品差別化のための工夫と製造工程、広域及び地域内流通形態とその経路、原料・一次製品・二次製品・卸売・小売の連動する価格とその形成メカニズム、地域別・年令層別・品目別にみた消費動向などにおける特徴および問題点を再検討した。そして、各製造業者の多様な存立条件やその展開条件などの検討を通して、食品製造業の立地形成の地域的条件を仮説的に検討した。
全国的な食品製造業の動向を知る情報収集のため、関連研究機関や行政機関、統計機関の再調査を主体的に行った。また、専門分野の研究者との研究会を通して課題、研究方法、仮説に対する認識を深めた。平成14年度に行う調査地を統計的に処理し、本研究の課題を分析するに最も相応しい、分析後一般定式化できる研究対象を選定した。本年度の作業は文献的研究に基礎をおいた研究会を月1回ペースで行い、パソコン利用による統計処理を行った。
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