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2001 年度 実績報告書

残留係数を導入した三次元安定解析手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 13660247
研究機関琉球大学

研究代表者

宜保 清一  琉球大学, 農学部, 教授 (30045132)

キーワード三次元安定解析 / 地すべり / すべり面 / 移動ブロック / 残留強度 / 残留係数 / すべり面平均強度 / CAD
研究概要

現在のルーチン的な安定解析手法では,すべり面の設定並びに安定計算上の困難さから,地すべり移動ブロックを二次元問題として取り扱っている。すなわち,すべり移動方向にほぼ一致するすべり層厚が最大となる縦断面について解析することで,計算を単純化し,意図的に過大な対策を行い安全性を確保してきた。しかし,地表面形状,すべり面形状、地下水面形状等の三次元的な情報が無視されてしまい,地すべりの形状によっては二次元的な取り扱いが適当でない場合や,不適切な対策になってしまう場合がある。そのような地すべりでは,地すべりブロックを把握するための調査を十分に行い,三次元的に解析する必要がある。
本研究では,自動メッシュ作成を可能にした三次元安定解析プログラムを開発した。このプログラムでは,地すべり頭部・側部・末端部などに合わせてすべり面強度を設定でき,しかも複数の地すべりブロックを一度に計算できる。これにより,測量・調査・設計にわたって,CADデータを有効に利用でき,しかも,複雑な地すべりの三次元安定解析を迅速に実施することができるようになった。
また,実際地すべりに本解析プログラムを適用し,すべりブロック三次元情報,残留強度,破砕ピーク強度等の詳細な調査・測定試験結果を与えて,安定計算を行った。その結果,すべり面の平均強度定数,およびすべり面全体における残留強度と破砕ピーク強度の関与領域が明らかにされた。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 林 義隆: "CADを用いた地すべり三次兀安定解析プログラム"第37回地盤工学研究発表会講演集. 7月大阪. (2002)

  • [文献書誌] 宜保清一: "残留係数を導入した三次元安定解析-仲順地すべり-"第37回地盤工学研究発表会講演集. 7月大阪. (2002)

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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