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2002 年度 実績報告書

ダイナミックGISによる精密農業情報システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 13660260
研究機関茨城大学

研究代表者

塩 光輝  茨城大学, 農学部, 教授 (20007800)

キーワードインターネット / 精密農業 / 有機栽培 / GIS / JAVA / 農業情報
研究概要

本研究は、食品のトレーサビリティや有機農産物の認証制度に対応した地域単位での精密農業情報システムの構築を目的としている。インターネットによるWeb技術とGISソフトのマッピング機能を組み合わせたダイナミックなGISシステムの新しい開発を行った。従来のGISは、静的な物を処理する事に重点が置かれていたが、今回開発されたシステムは、インターネットと連動する事により、リアルタイムな状況の変化を地図上で表示でき、農家や営農集団における精密な農地管理と作物の品質管理をリアルタイムで実施することが出来る。
まずWeb対応のダイナミックな農家データ収集システムを茨城大学農業情報学研究室内のサーバにおいて構築した。モデルケースとして茨城県鹿島郡旭村特別栽培農家のデータ(トマト栽培農家26件分)を使用した。ブラウザ上で農家のリアルタイムなデータを取得し、さらにそれを地図データとして加工できるCSV形式のデータベースにするため、Perl言語によるCGIのシステムを構築した。サーバに送信されたテキスト形式のデータはリアルタイムに更新され、また、更新されたデータは、ホームページ上で常時閲覧可能である。
また、これらの農家データは管理用パソコンに取り込まれ、VC++とJAVAを用いて新しく開発されたGISソフトを使用して様々な主題図を作成することができる。そして、この主題図もまた、ホームページで誰もが閲覧することができる。これらの開発されたシステムによって、農家の栽培状況のリアルタイムな変化を容易に視覚的に捉えることが可能であり、地域としての精密な農業の管理だけでなく、農家と市場および消費者との情報共有が可能である等の成果が明らかになった。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 塩 光輝: "農業・農村のIT革命"農林水産研究ジャーナル. Vol.24 No.7. 10-15 (2001)

  • [文献書誌] 塩 光輝 他: "しおれ自動識別のための植物画像からの葉領域抽出法"農業情報研究. 第11巻1号. 27-40 (2002)

  • [文献書誌] 塩 光輝 他: "IT利用の技術"メロンスイカ. 第1巻1号. 58-61 (2002)

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公開日: 2004-04-07   更新日: 2016-04-21  

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