• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2001 年度 実績報告書

乳牛の低カルシウム血症に対する1,25(OH)_2D_3の臨床薬理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13660313
研究機関岩手大学

研究代表者

内藤 善久  岩手大学, 農学部, 教授 (40003785)

研究分担者 岡田 啓司  岩手大学, 農学部, 助手 (60233326)
山岸 則夫  帯広畜産大学, 畜産学部, 助手 (30281877)
佐藤 淳  岩手大学, 農学部, 助手 (30250632)
キーワード乳牛 / 低Ca血症 / 予防 / 1,25(OH)_2D_3 / 乳熱
研究概要

【背景】乳牛における分娩前後低Ca血症の新しい予防法の開発を目的として、ビタミンD_3(VD_3)の前駆物質であり、Ca恒常性維持に直接関与している1,25-dihydroxycholecalciferol[1,25-(OH)_2D_3]の製剤を用いて1,25-(OH)_2D_3の1回筋肉内投与による無機物代謝への影響について血液生化学的検討を行った。
【材料と方法】ホルスタイン種牛7頭(4〜6ヶ月齢 ; 体重90〜150kg)を実験に供した。6頭(投与群)にエタノールに溶解した1,25-(OH)_2D_3を筋肉内投与(1μg/kg)し、1頭(対照牛)にエタノールのみを筋肉内投与した。投与直前と投与後6、12、24、48および72時間に採血し、血漿1,25-(OH)_2D_3、Ca、P、Mg、Na、KならびにCl濃度を測定した。
【成績】対照牛ではいずれの項目にも顕著な変動はなかった。いっぽう、投与群では対照牛と異なり、血漿1,25-(OH)_2D_3、Ca、PならびにMg濃度において有意な変動が認められた。すなわち、血漿1,25-(OH)_2D_3濃度は投与後6および12時間(p<0.01)、Ca濃度は投与後24および48時間(p<0.01)、さらにP濃度は投与後48時間(P<0.05)で投与直前値よりも有意に高く、血漿Mg濃度は投与後24、48および72時間(p<0.01)で有意に低値であった。
【結論】1,25-(OH)_2D_3の筋肉内投与後24時間以降にMg濃度が低下するのに対して、血漿CaおよびP濃度は上昇することが明らかになった。以上の成績を踏まえ、さらに分娩前の乳牛に対する投与試験を行い、1,25-(OH)_2D_3による低Ca血症予防の可能性について検討した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yamagishi, N., Naito, Y., et al.: "Effects of administration of 1,25(OH)_2D_3 on Ca metabolism in cows(発売予定)"J.Vet.Mcd.Sci.

URL: 

公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi