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2001 年度 実績報告書

犬におけるワクチン接種後の副反応としてのアナフィラキシーの原因解析

研究課題

研究課題/領域番号 13660332
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

阪口 雅弘  国立感染症研究所, 免疫部, 主任研究官 (20170590)

研究分担者 辻本 元  東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60163804)
キーワードワクチン / アナフィラキシー / 副反応 / イヌ / アレルギー性
研究概要

日本における犬のワクチン副反応の現状を解析するために、農林水産省の家畜週報において1994年4月から2000年3月までの6年間に犬のワクチン副反応として報告された311症例を症状別に分類した。狂犬病ワクチンで副反応を起こした27症例では消化器症状が最も多く(26%)、次いでアレルギー性呼吸・循環器症状(22%)、アレルギー性皮膚症状(11%)であった。
狂犬病ワクチン以外の単価、混合ワクチンで副反応を起こした284症例では、アレルギー性皮膚症状が最も多く(53%)、次いで消化器症状(16%)、アレルギー性呼吸、循環器症状(14%)であった。そしてこの6年間に副反応を起こした311症例中、11症例(3.5%)においてワクチン副反応としてのアナフィラキシーによる死亡が認められた。
イヌにおける正確なワクチン接種数が不明のため、各副反応ごとの発生率を求めることはできなかったが、イヌにおいてワクチン接種後のアレルギー性の副反応が、多いことが明らかになった。また、アナフィラキシーによる死亡例も11例も認められ、獣医臨床上、ワクチン接種後の副反応は重要な問題であることも明らかになった。今後、ワクチン接種後の副反応の原因の解析および予防についての研究を行い、可能な限り、このようなワクチン接種後の副反応を減らしていく必要があると考えられた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Sakaguchi, M., et al.: "Analysis of the canine IgE-binding epitope on the major allergen of Japanese cedar pollen with anti-Cry j 1 monoclonal antibodies"Veterinary Immunology and Immunopathology. 78. 35-43 (2001)

  • [文献書誌] Sakaguchi, M., et al.: "Specific IgE and IgG to gelatin in children with systemic cutaneous reactions to Japanese encephalitis vaccines"Allergy. 56. 536-539 (2001)

  • [文献書誌] Sakaguchi, M., et al.: "Anaphylaxis to Japanese encephalitis vaccine"Allergy. 56. 804-805 (2001)

  • [文献書誌] Sakaguchi, M., et al.: "IgE reactivity and cross-reactivity to Japanese cedar and cypress pollen allergens in dogs with atopic dermatitis"Veterinary Immunology and Immunopathology. 83. 69-77 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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