研究課題/領域番号 |
13670040
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生理学一般
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
浦野 哲盟 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50193967)
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研究分担者 |
最上 秀夫 浜松医科大学, 医学部, 助教授 (90311604)
山本 清二 浜松医科大学, 光量子医学研究センター, 助教授 (60144094)
井原 勇人 浜松医科大学, 医学部, 助手 (00223298)
鈴木 優子 浜松医科大学, 医学部, 助手 (20345812)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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キーワード | 細胞接着 / 細胞移動 / ウロキナーゼ受容体 / ウロキナーゼ / PAI-1 / PAI-2 / GFP |
研究概要 |
urokinase type plasminogen activator(uPA)は癌細胞表面や新生血管内皮細胞上の特異受容体(uPAR)に結合しており、そのインヒビターであるPA inhibitor 1(PAI-1)も腫瘍組織に多く存在する。本研究はこれらの機能蛋白の分子間相互反応を可視化し、腫瘍細胞の移動や血管新生時の細胞運動における役割を明らかにすることを目的とする。 本年度の研究において以下の結果が得られた。 uPAR及びuPAを発現しているhuman sarcoma cell lineであるHT1080はfibronectin (FN)に比較して、Vitronectin (Vn)-及びCollagen IV (Col)-coatのdishに良く接着した。PAI-1はVnと結合することにより、HT1080のVnへ接着を濃度依存性に阻害したが、FNあるいはColへの接着は阻害しなかった。また接着能を変えることにより、PAI-1はVnからColへの細胞移動を促進した。uPAはPAI-1と結合し、PAI-1のVn結合能を喪失させた。これによりuPAは上記のPAI-1による接着能の変化及び遊走能の変化を喪失させた。これらの結果はPAI-2では得られなかった。特異抗体を用いて、HT1080のαIIβV integrinとVnの接着をPAI-1は阻害するが、その阻害効果はuPAと複合体を作ることにより消失する事実が確認できた。Green Fluorescent Protein (GFP)標識uPARの作成とHT1080への導入に成功した。現在Alexa標識uPA及びPAI-1も併用してエヴァネッセント蛍光顕微鏡で細胞移動時のこれらの標識蛋白の局在の変化を解析中である。
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