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2001 年度 実績報告書

プロラクチン放出ペプチド作動性求心路の射乳反射への関与の検討

研究課題

研究課題/領域番号 13670057
研究機関福井医科大学

研究代表者

本田 和正  福井医科大学, 医学部, 助教授 (50143946)

研究分担者 成田 和巳  福井医科大学, 医学部, 助手 (80270958)
村田 拓也  福井医科大学, 医学部, 助手 (70281186)
樋口 隆  福井医科大学, 医学部, 教授 (70106326)
キーワード射乳反射 / オキシトシン細胞 / プロラクチン放出ペプチド / 視索上核 / 視床下部 / ラット
研究概要

本年度は交付申請書に記述したようにin vitroおよびin vivo標本を用いてプロラクチン放出ペプチドのオキシトシン細胞への作用を細胞外記録によって解析した。
1)スライス標本におけるプロラクチン放出ペプチド(PrRP)のオキシトシン細胞の興奮性に及ぼす効果の解析。
室傍核あるいは視索上核を含む新鮮ラット脳スライス標本を用いて、オキシトシンの細胞外記録を実施し、プロラクチン放出ペプチドを還流液に添加して、オキシトシン細胞の発火頻度の変化を解析した。10^<-8>〜10^<-6>MのPrRP31の添加に対してオキシトシン細胞は無反応(n=22)であった。10^<-8>〜10^<-6>MのPrRP20の添加に対しても大部分の細胞は無反応であり(n=21)、1例のみ興奮性応答を示した。
2)プロラクチン放出ペプチドのオキシトシン細胞のバースト状発射活動への影響。
上記のようにスライス標本ではオキシトシン細胞はほとんどPrRP添加に対して無反応であったので、PrRPがオキシトシン細胞の電気活動を修飾しているとすれば、オキシトシン細胞以外の部位への作用を介した間接的効果の可能性が高いと考えられる。したって授乳期ラット脳室内へのPrRP投与の効果を調べるとともに射乳反射時のオキシトシン細胞のバースト状発射への効果を調べた。PrRP31 20〜30nmolの脳室内投与はオキシトシン細胞の発火頻度に影響しなかったが、100nmol投与により明確な発火頻度亢進が認められた。バースト発射の大きさおよび頻度はPrRP投与の影響を受けなかった。
以上の結果から、PrRPは間接的にオキシトシン細胞の発火頻度を修飾しているが、射乳反射の求心路の伝達物質ではない可能性が示唆された。但し投与量について更に検討の必要があると考えている。

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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