研究課題/領域番号 |
13670087
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
玉置 俊晃 徳島大学, 医学部, 教授 (80179879)
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研究分担者 |
土屋 浩一郎 徳島大学, 医学部, 助手 (70301314)
吉栖 正典 徳島大学, 医学部, 助手 (60294667)
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キーワード | Nitrite / Nitrotyrosine / Electron paramagnetic reson / L-tyrosine / Tyrosine radical / Peroxynitrite / Nitric oxide |
研究概要 |
1.Nitrotyrosineが、Peroxynitriteを経由しないで非酵素的に亜硝酸から産生される経路についてHPLCと電子スピン共鳴(Electron paramagnetic resonance)法を用いて検討した。酸性条件下では、pH依存的にL-tyrosineと亜硝酸からNitrotyrosincが生成された。このNitrotyrosine生成反応経路には、中間体としてTyrosine radicalが関与していることが明らかになった。非酵素的なNitrotyrosine生成は、pH6程度の弱酸性領域でも観察されることから、生体内でも虚血時のpH低下時に起こると考えられる。 2.EPR法による^<15>NO2-と^<14>NO2-の分離定量について試みた。一酸化炭素結合ヘモグロピン(HbCO)をNOの捕捉剤として用い、液体窒素温度でのHbNOに基づくEPRシグナルを用いて定量を試みた。この方法は、Hb^<14>NOとHb^<15>NOがEPR的に異なるEPRスペクトルを与える性質を利用したものである。その結果、pH7.4の生理的条件下では、亜硝酸からのNO生成はEPR-HbNO法で測定は出来なかったが、pH6.6の条件では明らかなHbNOに基づくEPRシグナルが観測された。また、インキュベーション時間に依存してNO生成の増加も見られた。
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