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2001 年度 実績報告書

Oct-3タンパク質のDNA認識配列の多様性とES細胞全能性維持能力との関連

研究課題

研究課題/領域番号 13670131
研究機関埼玉医科大学

研究代表者

奥田 晶彦  埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60201993)

キーワードES細胞 / Oct-3 / オクタマーファクター / 全能性 / 未分化状態 / POU-ドメイン
研究概要

胚性幹細胞(ES細胞)はあらゆる組織、細胞に分化しうる全能性を持った細胞であり、この固有の性質維持には、オクタマーファクターと呼ばれる転写因子群に属するOct-3が重要な役割をしていることが知られている。
ES細胞には、オクタマーファクターとして、Oct-3の他に、Oct-1、Oct-6の計3種類が発現していることが知られているが、未分化維持が可能なものはOct-3のみである。そこで、そのOct-3固有の性質を規定する領域を同定するためにOct-3とOct-6からなるキメラタンパク質発現ベクターを作製し、Oct-3ダブルノックアウトES細胞に導入して解析した。その結果、ES細胞未分化維持に必要なのはOct-3タンパク質の中の転写促進領域ではなくて、DNA結合領域であることが明らかになった。また、さらに詳細な解析により、DNA結合領域の中のLinker portionとPOU-specific domainのα-helix 1の2つの領域が必要であることが明らかとなった。また、これらキメラタンパク質によりコロニーが形成されている細胞の集団は、いわゆるES細胞が持つ全能性を保持していることが確認された。また、興味深いことには、キメラタンパク質によりその未分化性が保たれている細胞には、Rex1等、ES細胞の未分化性に直接携わる遺伝子が発現しているが、通常のES細胞とは違い、Lefty等、未分化性維持以外の役割をする遺伝子に関しては発現していないことが明らかになった。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Nishimoto Masazumi: "Structural analysis of the UTF1 gene encoding a transcriptional coactivator expressed in pluripotent embryonic stem cells"Biochem. Biophys. Res. Commun.. 285. 945-953 (2001)

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公開日: 2003-04-03   更新日: 2016-04-21  

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