研究課題/領域番号 |
13670141
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
奥宮 明子 神戸大学, 医学部, 助教授 (10107948)
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研究分担者 |
小西 英二 神戸大学, 医学部, 助教授 (40135786)
片岡 陳正 神戸大学, 医学部, 助教授 (80071398)
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キーワード | プロテアーゼ / ウイルス / カリクレイン / プラスミン |
研究概要 |
研究実施計画 1.精製酵素によるウイルス活性化作用の解析 血漿カリクレイン、トリプトシン、プラスミン、トロンビン、トリプターゼのウイルス活性化作用を検討した。血漿カリクレインはヒト血漿を原材料として、PKSI527-アフィニテイクロマトグラフィにより精製し(研究発表1)、高純度の血漿カリクレイン標品を得た。トリプトシン(牛、Mochida)、プラスミン(ヒト、Chromogenix)、トリプターゼ(Cortex)は市販の精製酵素標品を用いた。 センダイウイルス活性化作用の検討のために、抗ウイルス抗体を用いた免疫染色測定法を確立した。プロテアーゼと37℃で10分間作用させたセンダイウイルスを、confluentに培養したLIC-MK2細胞に感染させ、抗センダイウイルス血清を用いてAvidin-Biotin-Peroxidase法により感染細胞の数を測定した。 本方法により、トリプシン、プラスミン、血漿カリクレインにセンダイウイルス活性化作用が見られた。トロンビン(50〜100u/ml)は弱いながらセンダイウイルス活性化作用を示したが、トリプターゼには用いた濃度(0.1^〜5μg/ml)では活性化作用は見られなかった。 研究実施計画2.黄色ブドウ球菌培養液中のプロテアーゼの合成基質分解およびこれに対する各種インヒビターによる阻害スペクトルの解明 この目的のために黄色ブドウ球菌を培養し、培養濾液の酵素活性を合成ペプチド基質(pNAおよびMCA基質)を用いて測定した。菌株を変えても検討したが、現在、まだ酵素活性を検出できていない。カゼインーZymographyも試みたが、この方法でも培養濾液の酵素活性は検出できなかった。
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